山形の人気スーパー「食品館256」の魅力をインタビュー
スーパーマーケットは500メートルから1000メートルが商圏と言われている中、2016(平成28)年4月にオープンした「食品館 256」は、多くの方が市境を越えて来店する。新しくきれいな外観とは裏腹に、商いの歴史は1736(元文元)年までさかのぼるというから驚きだ。酒屋から始まった井筒屋が手掛けるスーパー「食品館256」は、こだわりの商品を並べているスーパーマーケットと百貨店のハイブリッド型が特徴だ。商品だけでなくサービス面でも満足してもらいたという思いのもと、広く長くたくさんの人に愛される「食品館256」でお話を伺った。
「食品館 256」のはじまり
●「食品館 256」の概要を教えて下さい
ご担当者:オープンは2016(平成28)年4月ですが、その淵源にさかのぼると創業は江戸中期1736(元文元)年です。かつては造り酒屋として歴史を重ねた「井筒屋」が手掛ける、各地の銘品を届ける高品質マーケットが「食品館256」です。売場面積300坪、他の1階はベーカリー「メゾンドブレ」、フラワーショップ「ハコニワ」、2階にはレストラン「ヴァレンティーノ」を併設し、駐車スペース80台分をご用意しております。
中心部は食品スーパーの撤退が相次ぎ徒歩圏内に施設が無い、郊外型大規模店舗が遠い、運転免許返上など、買物困難な方が増えております。弊社が代々商いをさせて頂いた恩返しも含めて、社会に貢献できる仕事をするべきという理念を込めて、建設開業をさせていただきました。当店の存在により、少しでも利便性が高くお役に立てるとすれば、とても嬉しいことです。
●お店のコンセプトについて教えて下さい
ご担当者:他ではなかなか手に入らない商品のラインナップを心がけており、ソフト面でも百貨店と同等の、もしくはそれ以上の満足を提供できるようにサービスも大切にしています。一般に、スーパーマーケットの商圏は500メートルから1000メートルと言われますが、当店の場合は、お品が珍しい、雰囲気を気に入ってと、新庄市、米沢市などの遠方からもご来店を頂いております。全てのお客様に期待以上の満足度をお返しできたらと思います。
老舗のこだわり
●こだわりの商品にいついて少し具体的に聞かせてください
ご担当者:野菜であれば有機栽培・無農薬を、加工商品であれば無添加のものを数多く扱っています。またグルテンフリーの商品や、ワインであれば取り扱い品目の多さも特徴ですね。品種としては珍しくない野菜でも、産地や旬にこだわり他では手に入らないものを揃えています。良い商品であれば、国内だけで無く海外にも目を向けて仕入をしております。
●販売している惣菜は、著名なフードコーディネーターによる監修と伺いました
ご担当者:色々なメディアにも登場し、幅広く活躍している松井悠満さんにレシピをつくっていただきました。そのレシピをもとに、併設レストラン「ヴァレンティーノ」のシェフと惣菜部門の責任者がコラボレーションをしながら、つくっています。一般的に、惣菜は食卓の品数を増やすもの、忙しくて料理ができない方が購入するもの、といったイメージで、どちらかというと家庭料理の延長線上にあるものですが、当店はレストランが手がけていることもあって、なかなか家では再現できないプロの味がすると好評です。惣菜を目的に来店される方も多くいらっしゃいますよ。
全てはお客様の笑顔のために
●利用者さんに好評の無料買物送迎サービスをされているそうですね。それ以外にも評判のいい取り組みなどあれば教えてください
ご担当者:先ほどの買物困難者の方々が気軽にご利用できる方法は無いのか?と考えだされたのが買物送迎サービスです。高齢者はもちろん、デイサービスの団体利用なども多いです。できる事はできるだけやる。という事をモットーに、サービスを充実させてきました。例えば、急な雨が降ったら駐車場で傘のサポートなど、お客様に寄り添える事がとても大事だと思います。
●「食品館256」で仕事をすることのやりがいについていかがでしょうか
ご担当者:ご購入いただいた商品の感想や、お店に対する要望を直接いただくこともあり、お客様との距離が近く、日常的に会話があるというのはやりがいがありますね。何度も来店されている方であれば、ドアが開いた瞬間にすぐ分かります。反対に、しばらくお顔を拝見していないときなどは、どうしても気になってしまいます。
今後の展望について
●予定されているイベントや今後の予定はありますか
ご担当者:横浜名物・崎陽軒さんのシウマイや北海道のイカ飯など、山形ではなかなか手に入らないものを紹介していき、これまで百貨店が手がけていたイベントを積極的にやっていきたいですね。
●最後に、山形旅篭エリアの魅力や、おすすめスポットについて教えて下さい
ご担当者:日常生活を送る上で、これが足りないと感じることがないエリアだと思います。そして、老舗から新しいものまでお店が揃っており、様々な用途で楽しむことが出来ます。マンション建設や計画等も進んでおり、中心市街地としてこれからの発展が楽しみです。
食品館256
所在地 : 山形県 山形市十日町2-5-6
電話番号:023-642-0256
営業時間:10:00~20:00
URL:http://256256.jp/
※この情報は2021(令和3)年6月時点のものです。